赤ちゃんや幼児をあやしながらの演奏は通常の練習風景=松戸市森のホール21
おんぶされた赤ん坊が演奏中の母親の髪をいじり、指揮者の前を幼児が走り過ぎる……。千葉県流山市のママさんブラスバンドが今年結成10周年を迎え、8月の定期演奏会に向けて練習に励んでいる。今では演奏に参加する子どもたちも増え、ファミリーバンド集団に成長した。
バンド名は「ママさんブラス あっぷる。隊」。2007年夏、お母さんたちを対象にした吹奏楽サークルの募集サイトで、市内の4人ほどが集まってスタートした。メンバーは現在、周辺の自治体や都内なども含めて43人に増えた。バンド名の読みは「あっぷるぱい」。練習場所の同市生涯学習センターがつくばエクスプレスの流山セントラルパーク駅に近く、アメリカのセントラルパークのあるニューヨーク市の愛称・ビッグアップルをヒントに、当時流行した固有名詞の語尾に「。」を付けた。
全員が集合する練習日は月2回の土曜日。おんぶされた赤ちゃんがクラリネットを吹くお母さんの髪の毛をいじっても、お母さんは動じない。抱っこした幼児がぐずったら、トランペットのお母さんがすーっと廊下に出てあやす。指揮者の前を男の子が「どっ、どっ、どっ」と走り抜けても演奏は続く。
スタートの時から参加している…