いじめを受けていた仙台市立中学2年の男子生徒が4月末に自殺した問題で、市教育局は8日の市議会議員協議会で、生徒が通っていた学校で自殺後に実施したアンケートの結果を報告した。生徒の持ち物が「菌」扱いされたり、「死ね」と言われたりするなど、日常的にいじめがあったとうかがわせる記述があったという。
「学校に言わないでって言ったでしょ」 命絶った息子
アンケートは5月に実施され、全校生徒258人中251人が回答。約50人のものに、約60例のいじめを疑わせる具体的な記述があった。
複数の同級生からほぼ毎日悪口を言われていた▽周りの子に「死ね」と言われて、生徒が「死なねーよ」と答えていたと聞いた▽同級生から「別の中学校に行け」と言われていた――などと記されていた。髪の毛に消しゴムのかすをのせられるなど、言葉にとどまらない行為も書かれていた。
生徒の様子については「死にたい、死んでも誰も悲しまないと言っていた」「何度か(飛び降りた)マンションの下見に行っていた」という記述があった。自殺直前に「笑っているけど目は死んでいた」、当日の朝は「顔色が悪く、ふらふらしていた」とも記されていた。
この生徒に関しては、教員2人から口に粘着テープを貼られたり、頭をたたかれたりする体罰を受けていたことも発覚している。
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