真剣な表情でロボットを操作する神ノ門真吾さん(左)。微妙な操作が求められるという=福島県会津若松市一箕町の会津大
英国の出版社が今春、公表した日本の大学ランキングで、開校から20年余りの公立大学法人会津大(福島県会津若松市)が23位に食い込んだ。高評価の理由を探ろうと、キャンパスに足を運んでみた。
キャンパスの一角で目にしたのは重機のようなロボット。器用にタイヤを積み上げている。数十メートル離れた場所では、大学院1年の神ノ門真吾さん(21)がゲームのコントローラーのような装置でロボットを操作していた。
神ノ門さんは愛知県出身。コンピューター工学を学びたいと思っていたところ、高校の教師に会津大を薦められた。「冬の雪は大変だけれど、コンピューターの勉強は本当におもしろい」と神ノ門さん。大学を1年飛び級し、今春、大学院に入学した。将来の夢はゲームクリエーターだ。
世界大学ランキングで有名な英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)」が今年3月、「世界大学ランキング日本版」を初めて発表した。東大、東北大、京大と有名大学が上位を占める中、全国的には知名度が低い会津大が23位に入った。福島大は95位だった。
「開校当時から変わらないコン…
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