インタビューに答えるトーマス・シャノン米国務次官=13日、東京都内、奥寺淳撮影
シャノン米国務次官との主なやりとりは以下の通り。
「安全保障と中国市場、取引せず」 シャノン米国務次官
【北朝鮮問題】
Q 北朝鮮がミサイル発射を繰り返し、核実験の動きもある。
A 今回の(杉山晋輔)外務事務次官と(谷内正太郎)国家安全保障局長との会談では北朝鮮問題が議論の大部分を占めた。北朝鮮の核開発やミサイル、特に弾道ミサイルについて懸念を共有した。北朝鮮の振る舞いは朝鮮半島を明らかに不安定化させている。そして、地域の脅威から世界の脅威となっている。
この点において、韓国や日本といった我々の同盟国との協力は北アジアの平和と繁栄を確かにする取り組みの中心だ。しかし、北朝鮮の脅威への対処は、中国の平壌への影響力に頼るところが増している。中国はいくつかの重要な取り組みをしたが、北朝鮮政府を説得するには、さらなる行動が必要だ。
Q トランプ米大統領と中国の習近平(シーチンピン)国家主席は、北朝鮮への対応で協力することで合意している。米国は中国の対応に満足しているか。必要なさらなる行動とは。
A さらなる経済的な圧力だ。…