フィリピンのプログラムに参加した渡辺美海さん(中央)。語学学校の先生たちと(ユナイテッドツアーズ提供)
小学生の長い夏休みの過ごし方として、英語の学習が注目されています。3年後には小学3年生から必修化されることもあり、早い時期から本場に触れさせたいという親の思いがあるようです。共働きの親にとって、安心して預けられる短期留学も選択肢の一つです。
埼玉県草加市の中学2年生、渡辺美海(みみ)さん(13)は小学6年生だった2年前の夏休みにフィリピン・セブ島の語学学校に留学した。平日は1日約10コマと英語漬け。週末は観光地を巡る時間もあり、「家族と離れ、海外で生活できたことが自信になった」と美海さん。今年の夏休みも3週間のセブ島でのプログラムに参加する。
自営業の母、敦子さん(40)は「夏休み中に家で1日だらだらと過ごさせてしまうのがもったいなくて。短期留学は日々の生活や学習をケアしてもらえる」と魅力を語る。一人で海外に送り出すことへの不安があった。だが、日本語を話せるスタッフが出発時から滞在中もずっと付き添い、滞在先の寮と通学する語学学校が近いという安心感が参加の決め手となったという。
渡航費や現地での食費、学費などを含めて費用は約50万円。決して安い額ではないが、「仕事があるので子どもにつきっきりになれない。娘がいい経験をできるなら、家族旅行の代わりだと思っている」と話す。
横浜市の会社員、尾崎寛明さん…