「窓ぎわのトットちゃん」の中国語版1千万部突破記念イベントで、黒柳徹子さんからのビデオメッセージを見る中国の子どもたち=21日、中国・北京、延与光貞撮影
俳優・黒柳徹子さん(83)の自伝的物語「窓ぎわのトットちゃん」が中国で発行部数1千万部を突破したのを記念するイベント「人人都愛小豆豆(みんなに愛されるトットちゃん)」が21日、中国・北京で開かれた。児童文学作家や学校関係者ら約300人が集まり、本の魅力を語りあった。
会場では「1千万部なんて想像もできない数字。みなさんがトットちゃんやお友達を好きになってくれたらとてもうれしいです」という黒柳さんからのビデオメッセージが紹介された。
児童文学作家の張弘さんは「私たちはみんなトットちゃんであり、人生のどこかで(トットちゃんを励ました)小林校長先生に会っている。私たちも同じように、温かさを次の世代に伝えることができる」と話した。「トットちゃんは放課後に塾に行かなくていいから幸せだ」と子どもたちの感想が紹介されると、会場から笑いが起きた。
中国語版「窓辺的小豆豆」は2003年に発行され、今春に1千万部を突破。今も毎月約10万部ペースで売れているという。(北京=延与光貞)