■「遺留捜査」に出演

「緩いところだらけなんです」 栗山千明さん一問一答

「私って『ぴしっとした役』をいただくことが多いですけど、実は緩いところだらけなんです」。役柄から抱くクールな印象に反し、取材では笑顔が絶えなかった。

１３日開始の「遺留捜査」（朝日系、木曜夜８時）で挑むのは、その「ぴしっとした役」だ。演じる京都府警捜査一課の刑事・神崎莉緒は、曲がったことが大嫌いで、上司にも直言するキャラクター。「莉緒は頭の回転が速い賢い人で、ぴしっとしたしゃべり方をするんです。なので『そうしなきゃ』って意識が出て緊張しますね」

でも自己認識では「言葉を選ぶ慎重なタイプ。こう言った方が誤解されないかなとか色々と考え、『違うかもしれないけど……』って前置きしちゃうんです」。ちょっと意外だと言うと、「ほら～、やっぱり（笑）」。変わった性格の役も数々演じてきたが、まだやっていないのが「ふわっとした役」で、ぜひ挑戦してみたいという。

事件現場に残された遺留品から、その背景にある物語が明かされていく本作。自身が大切にする品は、毛布や洋服などについている「タグ」。小さい時から触っていると落ち着くのだそうで、今も取り外したタグをゴムに結んで手首につけている。「ドラマの撮影で京都に行く時、もしも忘れたらきっと大変ですね」

アニメが大好きで、映画の吹き替えで声優としても活躍する。ドラマでは声優の大先輩でもある戸田恵子と初共演するが、その話題にはあまり触れないそうだ。「私、好きな人には好きって言えないタイプなんです」。そう言うと声を出して笑った。（文・佐藤剛志 写真・村上健）