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「緩いところだらけなんです」 栗山千明さん一問一答

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2017-6-30 18:10:17  点击:  切换到繁體中文

 

写真・図版


栗山千明さん=村上健撮影


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かっこいいヒロインから一風変わった役柄まで、ドラマや映画で見事に自分のものにして好演してきた栗山千明さん(32)。7月13日放送開始の連続ドラマ「遺留捜査」(テレビ朝日系、毎週木曜夜8時)では、京都府警捜査一課の刑事・神崎莉緒を演じます。曲がったことが大嫌いで思ったことは上司にも直言する莉緒のキャラクターは栗山さんのイメージにも重なりますが、本人は「自分の性格とは似ていない」と語ります。今回のドラマでの莉緒やこれまで演じた役柄への思い、いつも大切にしている物やトレードマークの美しい黒髪を保つ秘訣(ひけつ)などを聞きました。


実はクールじゃない栗山千明 いつかはふわっとした役も


――上川隆也さん演じる糸村聡刑事の活躍する「遺留捜査」は、今回で連続ドラマ第4弾の人気作品。オファーを受けた時はいかがでした?


よく知っている作品でしたので、うれしさと驚きと両方ありましたね。「えっ、私はどんな役なの?」って思いながら台本を開いたら、かっこいい女性刑事っていう感じで。そういう役を頂けたのはうれしかったです。


――シリーズものに後から参加する形になりますが、ご自身でも過去作品の研究などはされるのですか?


それは当然あります。もちろん全部見ることは時間的に難しいんですけど。やっぱり前の作品を何話か見る中で、糸村刑事ってこういうキャラクターなんだなとか、そういうことを頭に入れた上で自分がどういう感じでいったら面白くなるかっていうのを考えて。あとは、少ないですけど、今までの刑事を演じた経験を思い出したりもありますね。


――収録現場の雰囲気はいかがですか?


いい緊張感はあるんですけど、上川さんが、笑わせるとかじゃなくて、ひょうひょうとした感じで場を和ませてくれて。各回後半のシーンではしんみりすることが多いので、その時は別ですけど、基本はトクタイ(捜査一課の特別捜査対策室の略称)のみんなでいる時にはワイワイさせていただいている感じです。


――先輩刑事役の戸田恵子さんとは初共演ですが、声優の大先輩でもある戸田さんとの共演はいかがですか?


私、好きな人に好きって言えないタイプなんです(笑)。だから、あんまり声優さんという話題でお話とかはしていないんですけど、舞台をよく観劇されるというお話はいろいろ聞いたりしていますね。


――京都での撮影はいかがですか?


ほんと絵になる場所が多くて、スタッフさんとかが頑張って作り込まなくても京都の風情みたいなものが絵になって、映像美もより映えているんじゃないかなと思っています。警察署内の取調室とか無機質なところと対比して、外に出たときに風情を感じるというコントラストも見ていて楽しんでいただけるんじゃないかと思います。


――京都で印象深いのはどこですか?


私、すごいいろんなところに行きすぎていて、決まってここ、というところはないんです。今回も撮影で万福寺(京都府宇治市)に行ったんですけど、「あれ、ここ来たことあるよな?」と思っていたら、もう3、4回目だった、ということがあったんですよ(笑)。お寺さんとか神社さんって結構作りが似ているじゃないですか。建築形式に決まりとかもあるので。なので、(今回来た場所は)どこかと似ているだけなのか、実際に来たことがあるのか、わからなくなっちゃって。そんなことがあるんですよね。ほんとそうなっちゃうくらい、京都ではいろんなところに行かせていただいていますね。


――莉緒の、思ったことにまっすぐなキャラクターにはどんな印象を抱きましたか?


あっているか分からないんですけど、たぶん世の中的に、私のイメージってこうなんだろうなという気がしちゃいました。それは決して悪い意味じゃなくて、ほかの共演者の方々の役も、台本を読んだ段階でイメージがわくっていうんですかね。「あ、この方だったらこういうお芝居をされるんじゃないかな」と、自然と思い浮かぶようなぴったりの役が多かったので。まあ私もきっと、皆さんが栗山千明が莉緒を演じるならこういう感じかな、というイメージがわきやすいんじゃないかと勝手に納得しました。


――ご自身の性格は莉緒と似ているのでしょうか?


似ていないと思います(笑)。私は言葉を選ぶ慎重なタイプですね、どちらかというと。こう言った方が誤解されないかなとか色々と前置きしちゃうタイプなんです。「違うかもしれないけど……」とか、ちょっと前置きした上で、というタイプなんで。親しい間柄での冗談とかは別ですけどね。


――ちょっと意外な感じですね。


ほら~、やっぱり(笑)。そう思われるんだろうなって予想していました。


――いろんな刑事役をやられてきた中で、今回特に意識していることはありますか?


なるべくリアルで、というのと、あとはきつく聞こえるようなセリフとかもあるんですけど、それは基本的には優しさから出る厳しさなんだ、というのがにじみ出るように、そんな風に見えたらなと思ってやっています。事件をほんとに解決したい、被害者の思いに寄り添いたいという強い意志があるからこそ、被疑者にきつく言ったりするシーンがあるんですけど。莉緒の「根は優しい」みたいなところをお芝居でうまく出せたらなと思っています。


――強い、かっこいいヒロイン役に定評がある栗山さんですが、テレ朝系「不機嫌な果実」での不倫におぼれる人妻や、フジ系「でも、結婚したいっ!」でのボーイズラブ(BL)漫画家など個性的な役も好演しています。ご自身の中ではどういう役が一番しっくりくるのでしょうか?


そうですね、今の中ではBL漫画家ですね(笑)。私って、「すっとした」というか「ぴしっとした役」をいただくことが多くて、あとはすごく変わった人の役も多いんですけど。まあ何でしょうね、私って実はそんなにちゃんとしていないですし、緩いところだらけなんですよ(笑)。BLの役は、一番自分にとって日常的な感じに近いかな、というのはありますね。


――「ぴしっとした役」の際はどんな思いで演じているのでしょうか?


やっぱり緊張しますね。「ちゃんとしなきゃ」という意識が働くんですよね。例えば普段の会話でも、今しゃべっているように「ええっと……」とかなったりすると思うんですけど、莉緒は頭の回転が速い賢い人ですし、ぴしっとしたしゃべり方をするんですよね。なので「そうしなきゃ、そうしなきゃ」という意識がたぶん出ちゃうんだと思うんです。うん、やっぱり緊張しますね(笑)。


――一つの遺留品から物語が深…




 

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