好機に声を張り上げる三好さん=静岡県伊東市 「おい、このままだったら本番も負けちまうぞ!」 動画もニュースもたっぷり!「バーチャル高校野球」 各大会の組み合わせ・ライブ中継予定はこちら 投票! 甲子園ベストゲーム47 公式グッズが当たる 日曜の昼下がり、相模湾を望む高台にある伊東高(静岡)のグラウンド。秦野総合(神奈川)との練習試合で、ネット裏から怒号のような声が響いた。声の主は伊東OBの三好和行さん(60)。野球部を応援する「ネット裏の会」の会長だ。 三好さんは42年前、同校野球部の主将だった。大学卒業後、建設会社に就職。転勤族だったが、毎夏の大会は球場での応援を欠かさず、奈良から駆けつけたこともある。28歳の時、家庭の事情で静岡県伊東市内の建設会社に入社。9年前、娘の同校への入学を機に、練習試合にも足しげく通うようになった。 「初めは『怪しいおっさんが来たぞ』って目で見られていた」。当初は選手にあいさつすらされなかったが、何度も通ううちに「かーちゃん」などと呼ばれて親しまれるように。「『ネット裏の会』とか作ってみたら」と保護者に提案されて9年前に同会を作った。 会に特別な行事や規則はない。「好きだから見る、ただそれだけ」。飾らない理由が共感を呼び、会員は16人にまで増えた。 「指定席」は三塁よりにある石造りのベンチ。伊東のキャップをかぶり、どかっと腰を下ろす。試合が動かない時は隣のマネジャーに「ウグイスうまくなったじゃん」と声をかけることも。マネジャーの稲葉夕夏さん(3年)は「ヤジとかうるさいけど、いないとそれはそれで寂しい存在」と話す。 年間40試合近くを観戦する中で最も印象に残るのが4年前の夏の大会の静岡市立戦。六回終了時で3点差をつけられていたが、八回の集中打で逆転。延長十一回で決着をつけた死闘だ。「草薙での開催だから俺らは『アウェー』。相手の大声援の中での延長勝ちは今でも鳥肌が立つね」 ◇ 当時と今では、野球部を巡る環境は大きく変わったと三好さんは言う。 「俺が入部した頃は『野球部15箇条』って部則があって、先輩はとにかく怖かった」。水分補給も許されず、塩をなめて乾きに耐える時代。合宿では200本ノックでしごかれた。2年時の秋に主将になり、残ったのは2年生5人、1年生4人の9人。練習の厳しさに耐えられず、翌春に1年生全員が退部。人数不足で春の大会はやむなく出場を辞退した。 1年生が7人入り、ようやくチームとして戦えるように。「みんなで『甲子園の土を踏もうぜ』なんて無理でも言い合っているのが楽しかった」。だが、大会直前に左手首を骨折。最後の夏、捕手としてグラウンドに立つ夢はかなわなかった。 あれから42年。今、野球部には35人の部員がいる。部則も昔のような厳しい上下関係もないが、一塁手や外野はレギュラー争いが激しい。積極走塁を武器に昨秋は19年ぶりに県大会に出場し、上位進出を狙う。そんな姿は、どこかうらやましく映るという。自分が成し遂げられなかった夢がいつかかなうのでは――。厳しい言葉は、そんな期待の裏返しでもある。 声援は選手たちにちゃんと届いている。主将の日吉雄大君(3年)は「厳しい言葉にも『なにくそ』と思って頑張れる」。 ネット裏の会は5年前から、夏の大会前にチームに新品のボールを2ダース寄付している。大会の試合前ノックで使ってもらうためだ。「新品でやれば気持ちも上がるし、3年間頑張ってきたことへのご褒美の意味も込めてね」 秦野総合との練習試合は結局、4―6で敗戦。「こんな試合じゃお先真っ暗だな」とぼやいた後、小さくつぶやいた。「一回くらい甲子園に行きてえな。でもまあ、あいつら頑張っているし、それが一番か」 ■三好さんからのメッセージ いよいよ最後の夏だな。昨秋は県大会にも連れてってもらって楽しかった。試合を見ていると楽しくて、つい厳しいことも言っちゃう。許してくれな。新品のボールのお礼なんていらないから、必死に、泥臭く頑張れ。手を抜いたり諦めたりしたら許さないぞ。 |
「怪しいおっさん」→球児の応援役に ネット裏の元主将
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