ドイツ・ハンブルクのG20サミットで7日、会談するトランプ米大統領(右)とロシアのプーチン大統領=ロイター
ドイツ・ハンブルクで行われたトランプ米大統領とロシアのプーチン大統領の初会談は、7日夜(日本時間8日未明)に終了した。会談時間は当初予定の30分を大幅に超えて2時間15分に及んだ。シリアやウクライナを巡る協力を進めることで合意。トランプ氏は、ロシアによる昨年の米大統領選への介入問題を問いただした。
初顔合わせは、主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の機会を利用して実現した。
会談後のティラーソン米国務長官の説明によると、トランプ氏は会談の冒頭、昨年の大統領選に関し、プーチン氏の指示でサイバー攻撃などを行って介入したとされる問題について米国民の懸念を伝えた。プーチン氏は「証拠を示して欲しい」などと反論し、関与を否定した。
一方で両首脳は、サイバー攻撃による犯罪やテロ、社会インフラへの被害や選挙への介入などを防ぐため、両国で作業部会を設けることで合意した。
トランプ氏自らこの問題を取り上げることで、トランプ政権とロシアとの不透明な関係が指摘される「ロシア疑惑」への米国内の批判をかわすとともに、作業部会を作ることで、関心を疑惑から今後の対応へと変えたい狙いがあるとみられる。
会談では多くの時間がシリア問…