米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設問題が争点となる来年1月予定の名護市長選で、自民党が擁立方針を固めていた元県部長で医師の宮里達也氏(66)が出馬を辞退したことがわかった。家族の反対などが理由。自民の候補者選びは振り出しに戻った。
自民沖縄県連、宮里氏を擁立へ 辺野古争点の名護市長選
特集:辺野古移設
宮里氏は県連名護市支部の選考委員会宛てに文書で辞退を通知した。朝日新聞の取材に「家族の反対が大きかった。混乱させてしまったことは申し訳ない」と話した。
宮里氏は名護市に隣接する本部(もとぶ)町出身。支部の選考委は先月30日に立候補を要請。関係者によると、本人は当初、立候補を内諾していた。
辺野古への移設に反対する稲嶺進市長(71)は態度を明らかにしていないが、翁長雄志(おながたけし)知事らの支持を受け、3選をめざして立候補するとみられている。(山下龍一、小山謙太郎)