路線バスでビワイチの(右から)ルートマップ、認定証(デザインは予定)、参加賞の巾着。いずれも乗車時にもらえる=滋賀県彦根市
路線バスを乗り継いで琵琶湖を一周しませんか――。滋賀県内のバス会社3社が、8月1日から「路線バスでビワイチ」を実施する。15~16回の乗り換えを重ね、約240キロを走破する行程だ。
実施するのは、西武系の近江鉄道バスと湖国バス(いずれも滋賀県彦根市)、京阪系の江若交通(大津市)の3社。県内の一般乗り合いバスの利用者は、この30年間でほぼ半減し、2015年度は2061万7千人。自転車で琵琶湖を一周する「ビワイチ」にあやかって、路線バスに親しんでもらおうと企画した。
県内ではほとんどのバスがJRなどの駅から琵琶湖と山側に向かい、都市間をつなぐ路線が少ない。このため、湖畔だけでなく山あいを走るバスも乗り継ぐ。それでも、湖をぐるっと巡るよう路線がつながっていないため、3社はこの企画に合わせて、つながっていない四つの区間で、1日1本、時計回りの方向だけ臨時バスを走らせることにした。
1日2千円(子ども1千円)の専用乗車券を販売。大津駅から指定された便で時計回りに乗り続ければ、2日で回れる。反時計回りだと、臨時バスがないため、回れない。沿線飲食店などの割引特典もある。
7月1日には大津―長浜間で試走会があり、参加者は「ハードだったけど、滋賀に住んでいても知らなかった景色を見られた」「いろんな種類のバスに乗れて楽しかった」「一日ゆっくり過ごすには良い企画」などと話した。
8月31日まで。問い合わせは近江鉄道バス(0749・22・3306)、湖国バス(0749・22・1210)、江若交通(077・573・2701)へ。(大野宏)