4歳の長男に暴行し、頭などに大けがを負わせたとして、兵庫県警は26日、会社員の松岡裕介(29)=神戸市中央区=と、元妻の松岡愛(まなみ)(24)=同市兵庫区=の両容疑者を傷害の疑いで逮捕し、発表した。裕介容疑者は「全くやっていない」と容疑を否認し、愛容疑者は「何も言うことはありません」と話しているという。
甲子園署によると、2人は昨年9月16日から10月12日までの間、当時自宅だった同県西宮市高須町1丁目の団地の一室や周辺で長男に暴行を加え、脳挫傷や急性硬膜下血腫、足の打撲を負わせた疑いがある。長男は快方に向かっており、今は児童養護施設に入っているという。昨年10月12日に長男が嘔吐(おうと)したなどとして119番通報があり、消防から連絡を受けた県警が捜査していた。
神戸市こども家庭センター(児童相談所)によると、長男は2012年に親の育児放棄で乳児院に入所。2人は昨年9月16日から4日間の外泊許可を取り、同じ乳児院に入所している長女(5)と次女(3)とともに長男を引き取った。しかし、期限を過ぎても戻らないため、センターや乳児院の職員が訪問したり、電話したりして引き渡しを求めたが、応じなかったという。