相手を押さえ込む馳浩前文科相=後楽園ホール
元プロレスラーで前文部科学相の馳浩衆院議員(56)が26日、東京・後楽園ホールで行われた「プロレスリング・マスターズ」に参戦し、11年ぶりに一夜限りでリングに復帰した。
馳氏はプロレスラーとして活躍していた1995年に参院議員に当選し、後に衆院にくら替えした。議員の間もレスラーとして活動していたが、2006年に引退。その際、ファンに「大臣になって戻ってくる」と宣言していた。15年10月~16年8月に文科相を務めたため、今回の復帰で「公約」を果たした。
試合は3対3の6人制タッグ。師匠の長州力さん、藤波辰爾さんと組んで、グレート・ムタさん、ザ・グレート・カブキさん、TNTさんと対戦。代名詞のジャイアントスイングを約20回転披露するなど1626人の観衆を沸かせた。最後は、ノーザンライトスープレックスホールドで勝利し、「夏の夜の夢に終わらせたくない」とほえた。
試合後、馳氏は「仲間に恵まれ、いい相手がいたからここまでやれた。プロレスはみんながスターだったらダメで、それは政治も一緒だ。スターは安倍さん一人でいい。みんなが泥まみれ、汗まみれになって黙って仕事しなきゃダメだ。犠牲の精神がないと自民党もダメになる」と、党の現状に活を入れた。(小野甲太郎)