中盤にリードを広げられた久留米商の2番手高本(右)と捕手の下川=小郡市
(27日、高校野球福岡大会 福岡大大濠8―2久留米商)
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福岡大会で、甲子園まで進んだ1985年以来32年ぶりに4強入りを果たした久留米商が、選抜ベスト8の福岡大大濠に地力を見せつけられた。
好投手の三浦対策の一つとして、序盤は球を見ていった。28球を投げさせた一回は失策も誘って1死二、三塁とし、暴投と適時打で2点を先取。だが、バッテリーはあわてない。追加点が奪えないまま、逆に投手陣が捕まってしまった。
唯一の適時打を左前に飛ばした2年生の護山は三浦について、「九回まで投げることを考えて体力を使い切らない投球だった。後半にギアを上げてきた」と素直に脱帽。八谷監督は「打撃のチームを目指してきて、ひるまずにバットを振ってくれた」と選手をねぎらった。
もっとも、護山のほか神代、平田にも快音が響き、先発出場の2年生全員が三浦から安打。5安打のうち4本を2年生が放った。「これは貴重な経験。ああいう投手を打てないと甲子園に行けないのだから」と八谷監督。来年の第100回大会は、福岡の代表校が2校となり、チャンスが広がる。=小郡市(隈部康弘)