記者会見に臨む野球日本代表の稲葉篤紀新監督=31日午後5時37分、東京都港区、関田航撮影
プロ・アマ合同で設置する日本野球協議会の侍ジャパン強化委員会は31日、都内で会見を開き、2020年東京五輪の野球日本代表監督に元日本ハムの稲葉篤紀氏(44)の就任を発表した。稲葉氏は「トップチームの誇りを胸に戦っていきたい」と抱負を語った。
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背番号は80。11月に東京ドームで行われる「アジア プロ野球チャンピオンシップ」が初采配となる。また、新設される強化本部の本部長には、法大出身でバルセロナ五輪で監督も務めた山中正竹氏(70)の就任も併せて発表された。
会見で緊張した面持ちで登壇した稲葉新監督は、マイクを握ると、にこやかな表情に変わった。「金メダル」という言葉を繰り返し「いまは東京五輪で金メダルを取ることしか頭にない」と語った。
監督でチームを率いるのは初めての稲葉新監督は、愛知・中京高(現中京大中京高)から法大を経て1994年秋にドラフト3位でヤクルト入団。05年に日本ハムに移籍、14年の引退まで通算2167安打を放った。日本代表では08年北京五輪、09年と13年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場。今年3月のWBCは侍ジャパンの打撃コーチを務めた。
第1回WBCで日本代表監督を務めた王貞治・ソフトバンク球団会長 「日本代表経験があり、精神的な部分を伝えられるものがたくさんある。兄貴分として色々なアドバイスができやすい。2020年はほとんどの選手が初出場になる。未知の世界に入るわけで、選手たちにとっては頼もしいと思う。稲葉の場合は自分ががんがん引っ張るタイプではないから、選手たちはどっしり足をつけてやれるんじゃないかな。(監督経験がないことは)あまり意識しないで専念してくれればいい。(強化本部長に就任する)山中も色々経験を積んでいるし、2人がしっかりタッグを組んでやればいいチームができるでしょう」
稲葉新監督の一問一答は以下の通り。
――監督を決めた一番の理由は。
「3年後の東京五輪は国をあげての記念すべき大会。野球が復活することで、しっかりと金メダルを取りたい。私個人は北京五輪でメダルを取れずに帰ってきた。リベンジしたいという気持ちがずっとあった」
――どのようなチームを作っていきたいか。
「野球というスポーツで国民を元…