南スーダン国連平和維持活動(PKO)に派遣されていた陸上自衛隊の日報問題をめぐり、1日の衆院安全保障委員会の理事懇談会で、防衛省が特別防衛監察の結果について説明した。防衛省が稲田朋美前防衛相への聴取内容などについて具体的な説明を避けたことから、野党側は改めて稲田氏の国会出席を求めた。
理事懇には防衛監察本部副監察監らが出席。陸自内での日報の取り扱いについて、2月13、15両日に稲田氏が防衛省幹部から受けた説明内容と稲田氏の国会答弁に食い違いがあるかどうかについては、「監察の範疇(はんちゅう)を超えるもので、政治判断まで述べることはできない」と説明。稲田氏への7月21日の聴取内容についても、「監察の内容を個別に説明することは、今後の業務に支障を来す」として、具体的な説明を避けた。
民進党の後藤祐一・野党筆頭理事は、「稲田氏に来てもらわないと真相は明らかにならない」と主張。閉会中審査の実施時期や稲田氏の出席について、内閣改造翌日の4日に改めて与野党間で協議することになった。(又吉俊充)