支援者と握手する中西謙司氏(左)。近くには野田聖子総務相と写ったポスターが貼られていた=岐阜市神田町6丁目
岐阜市が地盤で、初の女性首相を目指す野田聖子総務相に、地元の自民党関係者が不満をためている。来年1月の市長選で、自民が推薦する立候補予定者の知名度不足が指摘される中、野田氏が陣営と距離を置いているからだ。
「後援会の皆さまには一致団結され、最後の最後までご健闘されますことをお祈りします」。岐阜市で16日にあった自民推薦の中西謙司氏(56)の事務所開きで、野田氏の秘書が読み上げた。県議、市議、財界関係者らが出席したが、野田氏の姿は中西氏と一緒に写った「2連ポスター」の中だけ。欠席は「東京での所用」(秘書)が理由で、どこか他人事のようなメッセージに、会場は冷ややかな空気に包まれた。
野田氏は自民県連会長で岐阜市の大半を占める衆院岐阜1区の選出。だが、自民の市長選推薦選考会を途中退席し、中西氏の選対本部長も引き受けなかった。
市長選から距離を置く姿勢に地元には批判が渦巻く。
「ここで負けたら総裁選どころやないって言っとるんや」。いらだつ市支部長の玉田和浩県議は、野田氏が来年の自民総裁選に意欲を示していることを引きあいに、そう吐き捨てた。
野田氏は取材に「無理だよ。大…