岩田信市さん
岩田信市さん(いわた・しんいち=画家、演出家、元・劇団「スーパー一座」主宰)が6日、大腸がんで死去、81歳。通夜は7日午後7時、葬儀は8日午後1時30分から名古屋市千種区千種通6の23の1の吹上愛昇殿で。喪主は長男幸昌(ゆきまさ)さん。
名古屋市生まれ。愛知県旭丘高校美術課程卒業。60年代、ハプニング前衛芸術集団「ゼロ次元」を加藤好弘さんらと結成し、都内などで街頭裸体パフォーマンスを展開して話題になった。愛知県美術館で70年に起きた「ゴミ作品撤去事件」では県側を訴えた芸術裁判を支援した。ベトナム戦争中の73年、若者の政治参加を訴えて名古屋市長選に立候補した。79年にはロック歌舞伎で知られる「スーパー一座」を原智彦さんらと旗揚げ、08年まで活動した。欧州公演を成功させ、名古屋の大須演芸場で「大須師走歌舞伎」と「大須オペラ」を定期公演して人気を呼んだ。
07年に「私の戦後美術」として活動を振り返る企画記事を朝日新聞名古屋本社版に連載した。