自民党は29日、内閣改造・自民党役員人事に伴う総務会のメンバーを入れ替えた。「ポスト安倍」の一人と目される石破茂元幹事長は続投を希望していたが、細田博之前総務会長の反対にあい、メンバーから外れた。
総務会は常設の最高意思決定機関で、総務は25人いる。衆院鳥取1区の石破氏は昨年8月の内閣改造で閣外に出た後、1枠の中国ブロックの代表として総務になった。党関係者によると、同じ中国ブロックで島根1区選出の細田氏が「ブロック枠は1年が慣例」として交代を求め、最終的に石破派の赤沢亮正氏(鳥取2区)を起用することで決着したという。
細田氏は首相の出身派閥細田派の会長。前体制では総務会長として仕切る際、首相の改憲提案への異論など執行部にたびたび苦言を呈して存在感を示す石破氏に不満を抱えていたことが背景にあるようだ。
一方、「脱アベノミクス」を考える勉強会を立ち上げ、政権に厳しい注文を付ける村上誠一郎元行革相や野田毅元自治相は総務に留任した。