信号機のない横断歩道に歩行者がいる場合に一時停止しない理由
車を運転中、横断歩道に歩行者がいるとき、あなたは一時停止していますか――。日本自動車連盟(JAF)が、信号機のない横断歩道についてドライバーらにアンケートをした。法律で義務づけられている「一時停止」が守られていない現状がうかがえた。福井県警は来年開催の福井国体などを見据え、交通マナーの向上を目指して啓発活動や取り締まりを強めている。
アンケートは6月9~23日、JAFがホームページ内で行い、4965人から回答があった。
歩行者としてどんな危険な思いをしたかについて、67・9%が「通過する車が途切れるまで渡れなかった(一時停止してくれる気配がなかった)」と答えた。信号機のない横断歩道で渡りづらい現状がうかがえる。
一方、信号機のない横断歩道に歩行者がいるのに運転手が一時停止しない理由(複数回答)は「自車が停車しても対向車が停止せず危ないから」が44・9%、「後続から車がきておらず、自車が通り過ぎれば渡れると思うから」が41・1%で、いずれも半数近くを占めた。
道路交通法では、横断歩道などに歩行者がいるときはその直前で一時停止「しなければならない」と定めている。違反した場合は3カ月以下の懲役、または5万円以下の罰金が科されることになっており、一時停止しないのは、警察の取り締まりの対象だ。
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