日本代表に合流した大迫(右から4人目)や久保(左端)ら海外組の選手たち
愛知県豊田市で合宿中のサッカー日本代表は、3日までに全24人がそろった。海外組が所属先で状態を上げて臨む。ワールドカップ(W杯)ロシア大会のメンバー入りをかけた競争は、6日の親善試合ニュージーランド戦(豊田スタジアム、午後7時20分開始)を待たずに激しさを増す。
海外組の攻撃陣は、代表合流の直前の各地のリーグ戦で目立った。大迫(ケルン)が今季初ゴール、武藤(マインツ)は今季3点目を手に帰国した。「クラブにいるうちからW杯メンバー入りの勝負は始まっている」と武藤。負けじと久保(ヘント)、香川(ドルトムント)が週末に1得点。小林(ヘーレンフェイン)も先月23日に今季初得点を挙げた。
原口(ヘルタ)は今季初先発したバイエルン・ミュンヘン戦でアシスト。3日の練習は左もも裏の痛みを訴えて別調整となったが、復調のきっかけはつかんでいる。開幕からノーゴールの浅野(シュツットガルト)は「せめて代表戦で結果を」と危機感を募らせる。
好調の海外組に続けと、ハリルホジッチ監督は国内組をあおる。国内組9人で始まった合宿初日の1日、練習冒頭に約20分間、活を入れた。「W杯へ行くにはもっと成長しないといけない。特に国内組」「クラブの結果も必要だ。この中で、勝って来たのは(DF車屋の)川崎だけだ」
監督はブラジルのFWネイマールを例に挙げ、1対1の局面で相手に小さなスペースを与えないなど、日頃から世界レベルを意識するようにも促した。倉田(ガ大阪)は「成長のためには苦しいこともしないと。死に物狂いでやりたい」と気を引き締めた。(藤木健、清水寿之)