中国税関総署は13日発表の貿易統計で、9月の北朝鮮からの輸入が金額ベースで前年同月より37・9%減ったことを明らかにした。国連安全保障理事会の制裁決議を受け、北朝鮮の主要輸出品だった鉄鉱石などの輸入を8月15日から禁じたことが影響した模様だ。
黄頌平報道官は記者会見で「石炭や鉄鉱石、衣料品などの輸入が減少した。海産物の輸入記録はなかった」と説明した。
3月以降の輸入額は前年比で減少しており、今年1~9月の輸入額は前年同期比16・7%減の14億8千万ドル(約1662億円)となった。中国は9月22日から北朝鮮製の繊維製品の輸入を全面禁止し、北朝鮮の外貨獲得にさらに打撃を与えた。今月からは石油精製品の輸出制限も始めている。(瀋陽=平賀拓哉)