国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）は２３日、英ロンドンで２０１６～１７年シーズンの表彰式を行い、男子の最優秀選手にレアル・マドリード（スペイン）のポルトガル代表ＦＷクリスティアノ・ロナルドが選ばれた。連覇を果たした欧州チャンピオンズリーグや、スペイン１部リーグ優勝に導く活躍が鮮烈な印象を残した。

ＦＩＦＡの男子年間最優秀選手は１０年にフランス・フットボール誌が選ぶ「バロンドール」と統合されたが、昨年から分離。３２歳のロナルドはＦＩＦＡバロンドール時代を含め２回連続で通算５度目の受賞となり、バルセロナ（スペイン）のアルゼンチン代表ＦＷリオネル・メッシと並んだ。従来、表彰は１月に行われていたが、８月ごろに開幕し５月ごろに終了するのが主流な欧州のシーズンにあわせ、今回から１０月に移された。

この表彰は各国代表の監督、主将、メディア代表の投票に、ファン投票も加味される。アルゼンチン代表主将のメッシはバルセロナの同僚、ウルグアイ代表ＦＷルイス・スアレス、ポルトガル代表主将のロナルドはレアル・マドリードの同僚、クロアチア代表ＭＦルカ・モドリッチを１位に選んだ。日本代表のハリルホジッチ監督、長谷部誠はロナルドを１位に挙げた。

最優秀監督にはレアル・マドリードのジネディーヌ・ジダン監督、女子の最優秀選手はオランダ代表を今夏、欧州選手権優勝に導いたＭＦリーケ・マルテンスが選ばれた。女子の最優秀監督にはオランダ代表のサリナ・ウィーグマン監督が選出された。（稲垣康介）