煙を上げて燃える店舗や住宅=25日午後5時16分、兵庫県明石市、朝日新聞社ヘリから、水野義則撮影
25日午後3時50分ごろ、兵庫県明石市大蔵中町の「大蔵市場」付近で、建物から炎が出ているのを近くにいた人が見つけ、119番通報した。明石市消防本部によると、消防車など十数台が出動し、消火活動にあたっている。神戸市消防局にも応援を要請した。
明石市消防本部によると、大蔵市場には木造の住宅兼店舗など約30軒が密集している。市場の中央付近から出火し、南側に燃え広がったという。
午後6時現在、鎮火できておらず、周辺の住宅への延焼を防ぐため、消防隊員らが放水を続けている。市場は大半が空き店舗だったとみられ、今のところ、けが人の情報は入っていないという。
近くに住む女性は取材に「すごい火柱があがっている。バチバチと音がして怖い」と話した。出火直後、警察官がやってきて「貴重品を持って逃げる用意をしてください」と言われたという。
現場はJR神戸線明石駅の東約1キロで、大蔵海岸のすぐ北側の住宅地。
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兵庫県明石市大蔵中町の「大蔵市場」の火災は25日午後7時現在、市場内にある木造の店舗兼住宅など約30軒が全焼した。強風にあおられ、次々に延焼したとみられ、消火活動が続いている。
明石市消防本部によると、近隣の自治体からの応援も受け、消防車など二十数台が放水を続けているが炎はおさまっていない。市場内では9世帯21人が暮らしていたが、全員の無事を確認できたという。住民らは近くの小学校などに避難した。ほかに火災に巻き込まれた人がいないか確認を進めている。