宮内庁は26日、天皇、皇后両陛下が11月16~18日、鹿児島県の離島、屋久島、沖永良部島、与論島を訪問すると発表した。屋久島では2015年5月の噴火の際に避難を余儀なくされた口永良部島の住民とも懇談する。
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両陛下は16日に鹿児島空港を経由し、特別機で屋久島に入り、口永良部島の島民と懇談する。2日目は鹿児島県最南端の離島、与論島で伝統舞踊を鑑賞し、3日目は沖永良部島で黒砂糖づくりの視察などをする。同日夕に帰京する。
両陛下が沖永良部島と与論島を訪れるのは初めて。天皇陛下は島々を訪れ、島民と交流することを大切にしており、これまでに全国51の島を訪問。宮内庁関係者によると、今回の鹿児島訪問は陛下の念願で、即位20年の時に「できるだけ遠方の島を訪れよう」と内々に検討が始まったという。
両陛下は10月27日には福岡、大分両県を訪れ、九州北部豪雨の被災者を見舞う予定だ。(中田絢子)