国会前の集会で街頭演説をする志位和夫・共産党委員長=1日午後0時23分、東京・永田町
■志位和夫・共産党委員長(発言録)
安倍政権が国民多数の支持を得たと思ったら大間違いだ。確かに議席では自公が多数を占めたが、三つの仕掛けがあった。一つは小選挙区制。自民党が比例代表で得た得票率は33%、(有権者全体に占める)絶対得票率は17%です。ところが全体の議席では61%を占めた。これは大政党有利に民意をゆがめる小選挙区制がつくった虚構の多数だと言わなければならない。
二つ目は、野党の中に分断と逆流が起こった。希望の党が登場し、野党の分断が図られた結果が、自公の多数を許す結果になった。自分たちが強いから多数になった意味では決してないということを私は安倍さんにはっきり言いたい。
三つ目に、安倍首相は今度の選挙で徹底して争点を隠した。森友・加計疑惑について一言も彼は街頭演説で言わなかった。改憲についても彼らは言わなかった。森友加計疑惑を隠し、改憲の野望を隠して得た議席だと私は言いたいし、この議席を持って、「もうみそぎはすんだ。改憲を進める」。こんなことは絶対に許してはならないと私は言いたい。(国会前での街頭演説で)