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ヤギ博士、ヤギと共に第二の人生 飼いながら田舎暮らし

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2017-11-5 11:19:41  点击:  切换到繁體中文

 

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小学生にヤギの生態を伝える安部直重さん=古座川町三尾川


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玉川大学農学部(東京都町田市)でヤギの生態などを研究してきた安部直重さん(67)が、昨春に和歌山県古座川町三尾川(みとがわ)に移住し、ヤギを飼いながら田舎暮らしを満喫している。耕作放棄地などの除草の「助っ人」や触れあいを通じた「アニマルセラピー」で注目を集めているヤギ。「その魅力を多くの人に伝えていきたい」と意気込んでいる。


特集:どうぶつ新聞


10月31日午前、地元の町立三尾川小学校の1、2年生3人が、生き物を知る「生活」の授業の一環で安部さん宅を訪れ、飼育している雌ヤギ2頭と触れあった。安部さんは「ヤギには胃が四つもあるよ」「紙は食べられるけど、インクは体によくないので食べさせないで」と解説しつつ、子どもたちがサツマイモの葉や干し草をヤギに与える様子を優しく見つめていた。


安部さんは東京出身。古座川町との出会いは5、6年前で、学生が農村暮らしに触れるインターンシップ(就業体験)の際にこの地への引率役を務めた。稲刈り、野菜栽培、そしてカヌー遊び……。豊かな自然や親切に接してくれる人の姿に、潜在的にあった田舎暮らしへのあこがれが強まった。当時の町長から「町に住む若い人を探してほしい」と言われたが、「自分が来てしまった」と笑う。


昨年3月に40年勤めた大学を辞め、4月に夫婦で引っ越してきた。住まいは空き家になっていた築120年の古民家。「眺望が良くて快適。近所の人は野菜を差し入れてくれるなど温かく受け入れてくれた」


長年、大学で牛や豚の家畜行動学を研究してきた。動物がどんなときにどんな表情や行動をするのか。それを探ることで畜産の生産性向上につなげる学問だ。学内で大きな牛を飼う場所がなくなった関係で、退官前の10年間の研究対象は「サイズが10分の1なだけで牛と体のシステムが一緒」のヤギだった。


町に来て、落ち着いた昨年7月…




 

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