男子400メートル個人メドレー決勝で優勝し、表彰式で笑顔を見せる瀬戸大也=池田良撮影
10月に結婚式を挙げたリオデジャネイロ五輪競泳男子400メートル個人メドレー銅メダリスト、瀬戸大也(ANA)が充実の日々を送っている。モルディブへの新婚旅行を経て、2週間のオーストラリア合宿へ。15日まで東京辰巳国際水泳場であった短水路(25メートルプール)のワールドカップ(W杯)兼日本選手権では、風邪気味ながら好記録で2冠を達成した。「これだけ泳げているのは不思議」と本人も驚く好調ぶりだ。
水泳選手らしいキス?式場ざわつく 瀬戸・馬淵両選手
15日の400メートル個人メドレー決勝。前日にのどの痛みを訴えていた瀬戸が3泳法目の平泳ぎまで、ライアン・ロクテ(米)の持つ世界記録を0秒11上回った。飛び込み選手で妻の馬淵優佳が見守るなか、大会新記録の3分57秒66で優勝し、200メートル個人メドレーとの2冠を達成した。
「東京で世界新を出したかった。でも、練習すればまた世界新に近づけると思う」。鼻声ながら、充実感を漂わせた。
10月1日に馬淵と結婚式を挙げ、モルディブに新婚旅行へ。「久しぶりにゆっくり休めた」という。その後、2週間ほどオーストラリアで合宿し、11月に入ってからはW杯で世界を転戦。10日の北京大会でも400メートル個人メドレーで大会新記録を出し、練習再開後1カ月で、すでに2回も自己ベストを更新した。
あまり練習を積んでいないのに、なぜ、調子が良いのか。報道陣の質問に本人も笑いながら首をかしげ、こう言い切った。
「今は本当に1本1本に集中できている。久しぶりに自分らしい感じ」
もともと、一発のレースで力を…