糖尿病による低血糖症で意識障害に陥った状態で車を運転し、交通整理中の警備員男性を死亡させる事故を起こしたとして、警視庁は18日、埼玉県越谷市七左町1丁目、無職渡辺純一郎容疑者(51)を自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致死)の疑いで逮捕し、発表した。渡辺容疑者は容疑を認め、「運転中に意識を失ってしまった」と述べているという。
杉並署によると、渡辺容疑者は16日午後4時10分ごろ、東京都杉並区高円寺南1丁目の青梅街道で乗用車を運転中に意識を失い、住宅建設工事のために停車中のトラックの前にいた警備員の湯沢武さん(61)=東京都東村山市美住町2丁目=に衝突。湯沢さんを死亡させた疑いがある。湯沢さんはトラックと乗用車の間に胸などを挟まれた。
渡辺容疑者は糖尿病を患っており、血糖値を下げるインスリン治療をしていた。署には、過去にも低血糖で意識がもうろうとしたことがあると話しており、この日は昼食前に注射をしたと説明しているという。
現場は片側3車線で、湯沢さんは一番歩道寄りの車道上で交通整理をしていた。