ビル型の納骨堂「梅旧院光明殿(ばいきゅういんこうみょうでん)」(大阪市浪速区)をめぐる脱税事件に絡み、大阪府警は18日、梅旧院から特許の売買名目で資金を流出させて損害を与えたとして、指定暴力団山口組の直系組織「吉川組」組長の山口俊平容疑者(68)=大阪市中央区=を背任容疑で逮捕したと発表した。同容疑者と共謀した疑いで、脱税事件で逮捕、起訴されている運営会社「光明殿」社長で元妻の山口幸子容疑者(63)=兵庫県芦屋市=も近く逮捕する方針。
ビル型納骨堂「梅旧院」、脱税容疑で社長ら3人を逮捕
府警は、同社の資金が暴力団に流れていた疑いがあることを重視。全容解明を進めるため、17日に大阪市中央区にある吉川組の事務所を家宅捜索した。
捜査4課によると、俊平容疑者は幸子容疑者と共謀して2014年3月下旬、すでに期限が切れている仏壇に関する「特許権」の名目で現金3500万円を支払わせ、梅旧院に損害を与えた疑いがある。府警は認否を明らかにしていない。
現金は大阪市内の喫茶店で幸子…