男子フリーで演技する無良崇人
フィギュアスケートのグランプリシリーズ最終第6戦スケートアメリカは25日(日本時間26日)、米レークプラシッドで第2日があり、男子フリーが行われた。ショートプログラム(SP)7位の無良崇人(洋菓子のヒロタ)は137・72点でフリー8位。合計212・77点で総合7位だった。SP首位で昨季の四大陸選手権覇者ネーサン・チェン(米)は、フリーで大崩れしたが、SPのリードを生かしてGP2連勝を果たした。アダム・リッポン(米)が2位、セルゲイ・ボロノフ(ロシア)が3位、金博洋(中)が4位。
フィギュア特集 Kiss and Cry
シリーズ全6戦を終え、チェン、宇野昌磨(トヨタ自動車)、コリャダ(ロシア)、ボロノフ、リッポン、金博洋のGPファイナル(12月、名古屋)出場が決まった。
無良は調子が悪い中、序盤はトリプルアクセル(3回転半)を決め、回転不足ながら4回転トーループを着氷した。後半、3回転半ジャンプでミス。次にもう一度3回転半を跳んで成功したが、その後の3回転でジャンプの回転数が少なくなる「パンク」を重ねてしまった。
無良は、GP2戦でいい滑りを見せることができなかった。3枠しかない悲願の五輪出場権を勝ち取るためには、来月の全日本選手権(東京)で結果を出すしかない。「あれ(GPでの悪い演技)があったから、戻していくために何が必要かを考えられている。いい再スタートのきっかけをくれた」と前向きに受け止めようとしていた。
チェンは演技を終えると首をかしげた。三つ続く序盤の4回転ジャンプのうち、三つ目が2回転になってしまうと、その後も4回転が2回転になったり、3回転半が1回転半になったりした。
ペアはSP3位のアリョーナ・サブチェンコ、ブルーノ・マソ組(ドイツ)がフリーで1位となり、合計223・13点で逆転優勝した。