残り一つのGPファイナル出場権をかけてスケートアメリカに臨むポリーナ・ツルスカヤ(ロシア)
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終第6戦スケートアメリカは24日、米レークプラシッドで開幕し、シリーズ上位6人によるGPファイナル(12月7~10日、名古屋市)出場権を巡る最後の争いが繰り広げられる。
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樋口が逃せば17季ぶり日本女子ゼロに
女子はすでに2戦を戦い終えた5人が、順位に基づく順位点により出場が確定。1戦を終えて3位になっているアシュリー・ワグナー(米)かポリーナ・ツルスカヤ(ロシア)が、今大会で優勝すればファイナル出場最後の1人に決まる。2位だった場合は、既に2戦を終えた日本の樋口新葉(東京・日本橋女学館高)と順位点で並ぶため、大会で出した総得点などでの争いとなる。2戦優勝しているエフゲニア・メドベージェワ(ロシア)は右足を骨折しており、ファイナル出場が危ぶまれている。日本女子がファイナル出場を逃せば、2000~01年シーズン以来17季ぶりとなる。
男子は宇野が出場確定
男子は、1戦を終えて1位になっているネーサン・チェン(米)とセルゲイ・ボロノフ(ロシア)、2位になった金博洋(中)とアダム・リッポン(米)がファイナル出場をかけて今大会に臨む。日本の宇野昌磨(トヨタ自動車)は出場が確定している。チェンは23日の公式練習後、「トップ6選手と試合ができるいい経験。ファイナルを狙いたい」。4回転トーループからの3連続ジャンプを決めるなど、好調だった。
日本勢は今大会、女子はけがからの復活を目指す宮原知子(関大)と坂本花織(シスメックス)が出場。宮原は、公式練習で3回転ルッツを何度も確認し「(第4戦の)NHK杯前よりもいい練習ができた」と自信を口にした。男子は無良崇人(洋菓子のヒロタ)、アイスダンスは村元哉中、クリス・リード組(木下ク)がエントリーしている。(後藤太輔)
【女子のファイナル出場争い】
①メドベージェワ ロ①15、N①15 計30
②ザギトワ 中①15、フ①15 計30
③オズモンド カ①15、フ③11 計26
④コストナー ロ②13、N②13 計26
⑤ソツコワ カ②13、フ②13 計26
⑥樋口新葉 ロ③11、中②13 計24
⑩ツルスカヤ N③11、ア―― 計11
⑪ワグナー カ③11、ア―― 計11
【男子のファイナル出場争い】
①宇野昌磨 カ①15、フ②13 計28
②コリャダ ロ③11、中①15 計26
③ブラウン カ②13、N④9 計22
④フェルナンデス 中⑥5、フ①15 計20
⑤ジー ロ④9、フ③11 計20
⑥サマリン カ③11、フ④9 計20
⑧チェン ロ①15、ア―― 計15
⑨ボロノフ N①15、ア―― 計15
⑫金博洋 中②13、ア―― 計13
⑬リッポン N②13、ア―― 計13
※ロはロシア杯、カはスケートカナダ、中は中国杯、NはNHK杯、フはフランス杯、アはスケートアメリカ、丸数字は順位、数字は順位点、太字はファイナル出場確定