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「貴乃花親方、協会から抜け出しては」 立川談四楼さん

日馬富士の傷害事件から貴乃花親方の責任追及に発展した今回の騒動。識者らはどう見るのか。


貴乃花親方「何もありません」 解任案決定に弁明せず


〈大相撲に詳しく、落語協会を離脱した経験がある立川談四楼さんの話〉 貴乃花親方が日本相撲協会に協力する姿勢を見せなかったことは、世間には薄情に映ったかもしれないが、経験上、報告しても何も対応してもらえないと思い、貫いたのだろう。伝統というのは、変わらないことではなく、少しずつ変わっていくことだ。私が故・立川談志師匠と協会から飛び出した時、失ったものもあったが、真剣な落語を追求でき新しい世界が広がった。貴乃花親方も協会から抜け出したらどうか。昔は、協会も東京と大阪に分かれていた。野球のセ・パ両リーグのようにやればいい。ガチンコ相撲ブームが新たに生まれるだろう。



〈日本スポーツ法学会元会長の菅原哲朗弁護士の話〉 横綱による傷害という刑事事件なのに親方同士の問題にすり替わり、スキャンダラスなものになってしまった。ただ、ファンあっての相撲なので、貴乃花親方もファンに説明すべきだった。貴乃花親方の処分について、第三者委員会を作らず、利害関係がある身内で処分を決めるというのは世間の常識から離れている。アマチュアスポーツでは、第三者委員会を設置するのが当たり前なのに、相撲は特殊な世界のままでいいのか。処分結果とともに、適切な手続きを踏んだかが重要だ。暴行死事件や八百長問題を受けて改革を進めてきたはずの協会の体質が、変わりきっていないことが明らかになった。


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