色紙を手にする香取慎吾さん=東京都港区、遠藤啓生撮影
朝日新聞のパラリンピック・スペシャルナビゲーター、香取慎吾さんから新年のあいさつが届きました。
明けまして、おめでとうございます。
朝日新聞のパラリンピック・スペシャルナビゲーターとしての2018年が幕を開けました。自分でもすごく楽しみにしているんです。選手との出会いや、競技を体験して思ったことなどを着飾った言葉ではなく、感じたことをそのままに伝えていこうという決意でいます。
実は8年前、映画で目が見えない役を演じたことがあるんです。盲目にして居合抜きの達人を主人公にした「座頭市 THE LAST」。役作りのために、目ではなく耳に頼る動作を身につけるために、日本盲人会連合の施設で、アイマスクをつけて鈴を入れたピンポン球で卓球をしたことがありました。
最初は全く打てなかったんだけど、練習するうちに音で球の飛んでくる位置が何となく分かるようになった。最後は相手コートに球を打ち返すことができたんです。
試写会ではその時にお世話になった目の見えない人たちが駆けつけてくれた。僕のお芝居を耳で感じてくれたようで、「素晴らしい演技だったよ」って。本当にうれしかった。
こうした経験があって、今、パラスポーツとつながりを持てているのも何かの縁だと感じています。
3月9日には平昌冬季パラリンピックが韓国で開幕します。僕も現地に行って、知らない世界を見てみようと思う。選手の練習や普段の生活を知った上で、みんなと一緒に応援できれば最高ですね。