副業解禁の狙いを語るソフトバンクの長崎健一人事本部長
昨年11月から副業を解禁したソフトバンクの長崎健一人事本部長に狙いを聞いた。
会社員の副業、解禁でどう変わる?SBは130人応募
――なんで副業を解禁しようと思ったのですか?
「昨年から政府を含めて『働き方改革』が盛り上がってきて、当社も通信事業者として成熟しつつあり、いまは転換期に来ているととらえ、ここで社員のスキルのあり方を考え直そうと思ったんです。政府の政策にあわせて、まず『過重労働対策』として残業を減らす取り組みを始め、さらに社員の創造性や生産性を高めることを考えました。全社員に『自己啓発や勉強代、外部の人との交流資金に使って欲しい』と1万円の支援金を支給するようにしたほか、社外で自身を高めて本業に刺激を与えてもらおうと副業を認めることにしたのです」
「なぜ副業か。格好いい言葉で言うと、他流試合や武者修行をやってほしい。社で培った知識に社外の知識を加え、イノベーションをおこしてほしい。社外交流を増やして会社の外にも人的なネットワークを持って欲しい。ただし、あくまでも『本業に支障を来さない』ことと『自身のスキルアップにつながる』ことを大前提にしており、『同業他社で働くのはダメ』『公序良俗に反してはいけない』『雇用契約を結ばない』『社会的信用を乱してはいけない』などのルールを定めました」
――どんな副業が多いのですか?
「副業の申請は予想外に多く、…