両手で投球する高木遼介さん=福岡県太宰府市、日吉健吾撮影
片手投げが主流のボウリング界で、両手投げが注目されている。ストライクを連発する海外選手の活躍に触発されたのか、国内でも両手投げの選手が増え、プロも誕生している。規則上の問題はなく、公式戦で優勝する選手も出てきた。
片手投げは、中指と薬指、親指をボールの穴に入れて持ち、大きくバックスイングして投げるのが基本。一方の両手投げは、中指と薬指は穴に入れ、親指はボールの表面に出して、両手でバケツの水をまくように投げる。利点は球を曲げやすいこと。球が曲がれば、ストライクが出やすい角度でピンに当てられる。
日本プロボウリング協会(東京)によると、両手投げのプロ選手が誕生したのは2013年。男子プロ約790人のうち、少なくとも7人は両手投げだ。新城一也選手(18)は17年のポイントランキングで34位になり、今季は両手投げで初のシード(上位48人)入りを果たした。
協会の広報担当者は「オーストラリアのジェイソン・ベルモンテ選手の活躍を見て、まねを始めたのではないか。アマチュアで増えており、プロにも波及しているのでは」と話す。全日本ボウリング協会(東京)は両手投げのアマチュア選手の割合を「数%程度」とみている。
日本経済大学(福岡県太宰府市など)1年でボウリング部員の高木遼介さん(19)も両手投げだ。アベレージは220で、16年の全日本高校ボウリング選手権大会や17年の全国都道府県対抗ボウリング選手権大会混合2人チーム戦で優勝した実績がある。
高木さんは、ボウリング場の支…