
刺された女性宅を調べる京都府警の捜査員=18日午前10時44分、京都府亀岡市南つつじケ丘大葉台2丁目、西田理人撮影



18日午前8時55分ごろ、京都府亀岡市南つつじケ丘大葉台2丁目で、近くを通った宅配業者の男性から「『助けて』という声が聞こえた。屋内に入ると女性が刺されていた」と110番通報があった。府警によると、住人の江原千鶴子さん(71)が脇腹を刺されており、搬送先の病院で死亡が確認された。府警は同日、元府警警部補で夫の宣雄(のぶお)容疑者(73)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕。殺人容疑に切り替えて捜査している。
亀岡署によると、宣雄容疑者は同日午前8時50分ごろ、自宅の台所付近で千鶴子さんを包丁で刺した疑いがある。「自分の親への不満を口にしたことから口論になった」と供述しているという。宣雄容疑者は京都府警の元警部補で、2001年に依願退職していた。
現場はJR山陰線亀岡駅から南に約4キロの住宅街。110番通報した男性は朝日新聞の取材に、「悲鳴を聞いて玄関から入ると、男が放心状態で座り込んでいて手に血がついていた。泥棒だと思った。暴れ出されたら怖いので、男の肩を押さえつけながら通報した」と話した。