寒空の下、華やかに行われた平昌冬季五輪の開会式。世界の反応は様々だった。
写真特集:平昌オリンピック開会式
特集:平昌オリンピック
AP通信は、米国ではこれまでに比べて盛り上がりが控えめだったことを配信。中継した米NBCについて、「米東部時間の午前6時に始まった開会式は、映像と音声は全てあったが、実況はなし。最小限の体験だった」。平昌五輪初日の視聴者は、「2014年ソチ五輪時の2千万人から、20%減の1600万人に落ちた」とも報じている。
USAトゥデーは震えるほどの寒さについて言及。式が始まった午後8時の会場周辺の気温は零下2・7度といわれており、「リレハンメル五輪(1994年)以来となる極寒の開会式」とし、「屋外の開会式を夜に実施するのは、これが最後になるのではないか」と予想していた。
一方で、英BBC(電子版)は好意的に報じた。スタジアム上空を飛び、五輪マークを形作った1218台のドローンが目を引いたという。「式典での『Wow moments(すごい瞬間)』。ドローンを使ったパフォーマンスは、ギネス世界記録だ」と報じた。
韓国の英字紙コリア・ヘラルド紙は、「ツイッター上で『サイバーパンク』という単語が飛び交った」と説明。サイバネティックス技術が高度に発達した未来を描くサイエンス・フィクションのジャンルの一つを示す用語を使って、盛り上がりを紹介した。
ドーピング問題で国としての出場を認められなかったロシアのタス通信は、「OAR=Olympic Athlete from Russia」として個人資格で参加した168人のロシア選手を取り上げた。「OARの選手たちは、観客からのサポートを感じた」という見出しで報じ、スケルトン男子のニキータ・トレグボフ選手の「行進した際には、多くの歓声をもらえた。すごくありがたかった」というコメントなどを伝えた。