7日、公式練習に臨む小林潤志郎=林敏行撮影
(10日、平昌五輪ノルディックスキー・ジャンプ男子個人ノーマルヒル)
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特集:平昌オリンピック
ノルディックスキージャンプ男子個人ノーマルヒル(ヒルサイズ=HS104メートル)は、10日午後9時35分から行われる。8日の予選で、日本勢のトップは18位の小林潤志郎(雪印メグミルク)だった。このほか45歳の葛西紀明(土屋ホーム)が20位、小林潤の弟、小林陵侑(同)が21位、伊東大貴(雪印メグミルク)が31位。出場した4人全員が予選通過を果たしたが、表彰台争いに食い込むには、運も必要か。平昌の特徴でもある強い風を味方につけたい。
本戦出場は50人。予選の結果は反映されない。1回目の記録で上位30人に絞られ、2回のジャンプの合計得点でメダルを争う。飛距離点のほか、テレマークなどを見る飛型点、風やスタート位置による補正点が得点となる。
優勝候補は2014年ソチ五輪個人2冠のカミル・ストッフ(ポーランド)。現在、ワールドカップ(W杯)個人総合1位で、予選は2番目の飛距離となる104メートルを飛んで2位と、好調を維持する。年末年始の4連戦で競う欧州伝統のジャンプ週間では、史上2人目となる4戦全勝の完全優勝を果たした。
1998年長野五輪ラージヒルを制した船木和喜(フィット)を最後に、五輪シーズンのジャンプ週間王者は個人金メダルを取っていない。30歳と円熟の域に入ったストッフがジンクスを破れるか、注目が集まる。
予選1位は、アンドレアス・ウェリンガー(ドイツ)。ソチ五輪団体金メダリストの22歳だ。今季もW杯総合でも3位につける好調ぶりで初の個人メダルを狙う。予選3位で最長不倒の104・5メートルを飛んだダビド・クバツキ(ポーランド)は、好ジャンプを2本そろえられるかがメダルへの鍵となる。(勝見壮史)