女子SPで演技する宮原知子=白井伸洋撮影
平昌冬季五輪のフィギュアスケート団体戦は11日、フリーの演技が始まり、ペアで日本の須崎海羽(みう)、木原龍一組(木下グループ)が97・67点で、フリーに進出した5チーム中5位。この時点で日本の順位点の合計は32点で5位になった。1位はカナダで45点、2位は「ロシアからの五輪選手(OAR)」で39点、3位は米国で36点、4位はイタリアで35点。12日に男子、女子、アイスダンスそれぞれのフリーがあり、最終順位が決まる。
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フリーに先だってあった、女子ショートプログラム(SP)では全日本選手権4連覇中の宮原知子(関大)が68・95点で4位。アイスダンスのショートダンス(SD)で村元哉中(かな)、クリス・リード組(木下グループ)が62・15点で5位だった。
女子SPで宮原は、冒頭の3回転ルッツ―3回転トーループジャンプが回転不足と判定され、点数が伸びなかった。だが、基礎点が1・1倍になる後半の3回転ループ、2回転半を着氷。映画「SAYURI」の曲にのせ、強い女性を表現し、ステップとスピンは最高のレベル4を獲得した。宮原は「点数的には悔しいが、大きなミスなくまとめることができた」と話した。
女子SP1位は世界選手権2連覇中のエフゲニア・メドベージェワ(OAR)で、演技後半に入れたジャンプをすべて決めて、自身が持つ世界最高得点を上回る81・06点。2014年ソチ五輪銅メダルのカロリナ・コストナー(イタリア)が75・10点で2位、昨季世界選手権銀メダルのケイトリン・オズモンド(カナダ)が71・38点で3位だった。
アイスダンスSDの村元、リード組は、銅メダルだった先月の四大陸選手権からの好調を持続。片足で連続して回転するツイズルでは息の合った動きで最高のレベル4を獲得。回転の速いリフトでも魅了した。SDの1位は、2010年バンクーバー五輪、昨季世界選手権でともに金メダルのテッサ・バーチュー、スコット・モイヤー組(カナダ)で80・51点。同2位は昨季世界選手権銅メダルのマイア・シブタニ、アレックス・シブタニ組(米)で75・46点。
ペアのフリーは、今季グランプリ(GP)ファイナル3位のミーガン・デュアメル、エリック・ラドフォード組(カナダ)が148.51点で1位だった。