笑顔で練習する羽生結弦=13日午前、江陵アイスアリーナ、白井伸洋撮影
「ただひたすら、やるべきこと、これ以上ないことをやってきたので、何も不安要素はない」
特集:平昌オリンピック
SPIN THE DREAM 羽生結弦
羽生、早歩きでファンの前に 右足首の違和感見られず
16日に始まる平昌冬季五輪のフィギュアスケート男子で、66年ぶりとなる五輪連覇を目指す羽生結弦(23)=ANA=が13日午前、試合会場となる江陵アイスアリーナで記者会見に臨んだ。右足首のけがからの復帰戦となる五輪に向けて、自信をはっきりと口にした。
終始にこやかだった。また、質問に対して少し考えながら、慎重に答えた。けがをしたのは昨年11月上旬のNHK杯での練習中。「痛み止めを飲んででも出ようと思っていたが、足首が動かなくなってしまった」。その後、約2カ月間、練習ができなかった。練習再開後も、「滑るにあたって、難しいこともあった。治るんだろうかと考えた時期もたくさんあった」という。トリプルアクセル(3回転半)ジャンプを跳び始めたのは3週間前、4回転は、2週間~2週間半前だと答えた。
しかし、その後の回復は良好だったようだ。この日は会見前に試合会場となるリンクで約40分間練習し、得点源の3回転半や4回転からの3連続ジャンプなどをきれいに決めていた。前日に練習用リンクで調整した以上の時間をかけ、ジャンプを跳んで確かめた。
「待ってて良かったと言われる演技をしたい」。最後は、「ありがとう」「カムサハムニダ」「サンキュー」「メルシー」など、各国の言葉でお礼を言って、詰めかけた世界各国のメディアにお辞儀をして会場を去った。(後藤太輔)