会見後の撮影会でポーズをとる高梨沙羅(左)と原大智=13日午前、韓国・平昌、北村玲奈撮影
平昌五輪で、ともに銅メダルを獲得したノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(21)=クラレ=と、フリースタイルスキー男子モーグルの原大智(20)=日大=が試合から一夜明けた13日、平昌のジャパンハウスで記者会見した。ともに夜の試合だったが、眠そうな様子を見せずに笑顔で喜びを語った。
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ジャンプ女子で日本初のメダルとなった高梨は「目標としていた金メダルには届かなかったが、ホッとした気持ちと悔しい気持ちが半々です」。
4位だった2014年ソチ五輪以降、悔しさをバネに練習に取り組んできた。試合では、2回とも103・5メートルの大ジャンプをそろえた。「最後は自分を信じて飛べた。本番で2本とも納得の内容。何より、楽しんで飛べたことが一番の収穫」と笑顔で語った。
地元の北海道上川町では、高梨がいい成績を残すと花火を上げてくれる応援団もいるといい、「早くメダルを見せてあげたい」。今後の目標について「北京五輪で今度こそ金メダルを取って、結果で感謝の気持ちを伝えたい」。
男子モーグルで初のメダルとなった原は、「体が疲れすぎたのと、興奮が冷めやらずに一睡もできなかった」。東京都渋谷区出身で「雪降ったら交通マヒする都心部。冬季の種目でメダルを取れたのは誇りに思っていいかな」と話し、報道陣を笑わせた。決勝2回目を1位で通過する滑りだった。「3位に落ちてしまったのは悔しい。この先も目標は金メダル」と語った。