男子5000メートルリレー予選、決勝進出を逃した(左から)吉永一貴、渡辺啓太、横山大希、坂爪亮介=白井伸洋撮影
(13日、平昌五輪ショートトラック男子5000メートルリレー)
特集:平昌オリンピック
「5人でメダルを狙う」
ショートトラック日本代表の男子選手は、1992年アルベールビル大会以来のメダルを目指し、意気込んでいたものの、予選最下位。メダルを争う決勝には進めず、5~7位決定戦に回った。
本来はスタミナに勝る自分たちが先頭でペースを引っ張り、他国に足を使わせて消耗させる狙いだった。だが、ハンガリーと韓国が飛び出し、日本は後方に。作戦変更を強いられた。
終盤に力をため、韓国よりも力の劣るハンガリーを差しきる作戦にかけた。
残り3周で日本は3番手。ここから、という場面で、坂爪が転倒。勝負に出た結果とは言え、「みんながつないでくれたのに、申し訳ない。それに尽きる」とうなだれた。
この日の午前、チームメートの斎藤がドーピング検査で陽性反応が出たことが公表され、暫定的に資格停止処分となった。4人が滑るリレーで補欠の立場とはいえ、チーム離脱の影響は小さくない。レース後、そのことについて聞かれた渡辺は「あまり答えたくない」と言った。
男子1500メートルは3選手が準決勝に残れず、リレーは男女とも上位4チームに入れなかった。個人戦、団体戦ともに海外勢の強さを突きつけられた。(榊原一生)