氷上で作戦を練るチーム東京の(左から)岩本晋也、岩永直樹、神田順平
東大カーリングサークルが母体の「チーム東京」のメンバーが平昌五輪カーリング男子・日本対ノルウェーをリアルタイム解説中です。名付けて「東大式 すべらないカーリング観戦術」。勝負のあやや男子代表のSC軽井沢クラブ・両角友佑選手のエピソードなどを紹介します。
チーム東京はこれまで日本選手権準優勝3度。15年前、東大1年の時にサークルを立ち上げた神田順平(33)、岩永直樹(33)が引っ張ってきました。のちに加わった早大大学院出の橋本祥太朗(30)はリードとして活躍しています。
《第1エンド》
リード両角公の注目の第1投。ハウス手前にガードストーンをきっちり置いた。「公佑、100点。よくやった」とチーム東京の3人は絶賛した。日本は最初から攻めに行く。
ノルウェーのセカンドは、無難に日本のガードストーンをはじきにいった。「ノルウェーが日本の『超攻撃的』展開に付き合わない選択をしたということ。まずは日本が石をため、ノルウェーがそれを外すという展開になりそう」
サード清水徹郎の髪形は「オリンピック仕様」。いつもは中心にツンツン立たせる感じが、今夜はサイドに流している。「おしゃれ。気持ちが入っている」
スキップ両角友の第1投はハウスの中に入ってしまい、やや長すぎた。「本当はハウス手前に置いてガードしたかったけど、まだ氷が読み切れていない。ちょっと『やっちゃった』ショットですね」
後攻のノルウェーが1点。「不利な先攻は、相手に1点だけ取らせ、次のエンドでは有利な後攻を取るのがセオリーだから、日本はいい立ち上がりです」
さあ日本男子の初戦
カーリング日本男子代表・SC軽井沢クラブの平昌五輪での1次リーグ初戦。「あの『敦賀の涙』以来、オリンピックで20年ぶりのショット。リードの両角公佑の第1投に注目したいですね」。チーム東京の岩永直樹、橋本祥太朗はワクワク感を口にした。
1998年長野五輪に出た日本男子は、数センチ差で米国に逆転負け。タイブレークでの敗退が決まり、スキップ敦賀信人が流した涙は「敦賀の涙」として語り継がれている。
あの試合を軽井沢の会場で見ていたスキップの両角友佑、リードの両角公佑兄弟はSC軽井沢クの中心選手だ。
「公佑は第1投でスルーしたりショートしたり『やらかしがち』で、兄貴の友佑がいきなり機嫌が悪くなったりすることもあるけど、五輪ではきっと大丈夫でしょう」とチーム東京のスキップ神田順平は話した。