女子500メートルを制し、セレモニーで声援に応える小平奈緒(左)と2位の李相花=遠藤啓生撮影
18日のスピードスケート女子500メートルで金メダルを獲得した小平奈緒(相沢病院)と、地元で五輪3連覇をめざしながら銀メダルに終わった李相花(イサンファ)(韓)。その友情を肯定的にとらえるほか、日韓関係と対比させる反応が韓国で出ている。
「チャレッソ」ねぎらう小平奈緒、李相花はしがみついた
「私のこと笑って見守って」 小平の願い、支えた親友
小平奈緒と李相花の友情物語、韓国でも熱視線「美しい」
9人のガールズグループTWICEなどが所属する芸能事務所のCEOで歌手のパク・ジニョンさんは「勝負より偉大なものがある。人種、国籍より偉大なものがある。尊敬、友情、愛……、2選手に感謝」とインスタグラムに書いた。
男性有名歌手のユン・ジョンシンさんはフェイスブックで「すべてが終わった瞬間、ライバルというよりは伴走者のようだった」と書き込んだ。
また、小平が李を韓国語でねぎらった一方、李が小平に世話になった逸話を語ったことを報じたハフィントンポスト韓国版のフェイスブックには、「人と人の関係はこんなに美しいのに、政治関係がこうならないのが残念だ」といった書き込みがあった。そのほか、「2人がそれぞれの国旗を持って滑る姿は、そうはならない現実を見た時に残念さが募る場面だ」「両国の関係が良くないからと、個人同士の関係まで悪くみてはいけないと思った」などの書き込みも相次いだ。(中小路徹)