綿菓子で包まれたスイーツ。綿菓子を溶かすと中からリンゴのケーキが現れる=東京都千代田区
「写真映え」はもう古い?――。「動画映え」を狙った商品やサービスが相次いで登場している。ソースをかけるとかたちが変わるお菓子や、ドローンを飛ばして自らの動画を撮るツアーなどが注目を集める。人気のウラには、写真だけではSNSでなかなか目立たなくなってきたという事情もあるようだ。
自分買い・写真映え重視… 若者に照準、変わるお中元
温かいフルーツソースをかけると、綿菓子が溶けて中からリンゴをかたどったケーキが現れる――。ホテル「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町」が21日に発表した新作の菓子だ。3月から館内のバーラウンジで紅茶などとセットで4500円で提供する。10秒ほどで見た目が変わり、動画にぴったりだ。
「フォトジェニック(写真映え)」にかけて「ムービージェニック(動画映え)」とPRする。広報担当者は「写真と違う表現ができる。特に若い女性の間で『動画映え』がキーワードになっている」と話す。
昨年10月時点で国内の約2千万人が利用する写真投稿SNS「インスタグラム」によると、2017年6月までの1年間で世界の動画投稿数は4倍に急増。日本も同様の傾向という。24時間で投稿が自動的に消去される機能などの気軽さがうけているようだ。
東京都の大学生女性(21)は…