

(23日、平昌五輪スピードスケート男子1000メートル)
スピードスケート男子1000m
男子500メートルと1500メートルの金メダリストが1000メートルで激突。2冠に輝いたのは1500メートル覇者のキエルド・ナウシュ(オランダ)だった。
先に滑ったのは500メートルのホーバル・ロレンセン(ノルウェー)。かつて清水宏保氏のライバルだったジェレミー・ウォザースプーン氏の指導を受けるスプリンターは、出場選手で初めて1分8秒台を破る1分7秒99をたたき出した。それを見て、ナウシュが攻めた。
最初の200メートル。ロレンセンを0秒15上回る16秒31で入った。「完璧だった」。最後も何とか粘り、0秒04差で振り切った。
7歳でスケートを始め、188センチ、87キロのダイナミックな滑りが武器の28歳。
表彰式でスケート大国の強さを見せつけるように2冠を示す2本の指を突き上げたナウシュは「金メダルがとれてホッとした。ゴールの瞬間は自分が1位になるのを待っていたよ」。(榊原一生)