エキシビションの演技中、ルカ・ラノッテ(右)に水をかけられるハビエル・フェルナンデス=白井伸洋撮影
(25日、平昌五輪フィギュアスケートエキシビション)
フィギュアのエキシビション始まる 締めるのは羽生結弦
前半で大きく観客を沸かせたのは、羽生結弦(ANA)と同じカナダのクラブで練習する男子銅メダリストのハビエル・フェルナンデス(スペイン)だった。
トレーニングウェア姿で登場し、エアロビクスのような動きを披露。途中で短パン、タンクトップ、赤いマント姿に変身すると、仰向けに寝そべったところでバケツ1杯の水を顔に浴びるという演出で会場の笑いを引き出した。
バカンスを取り、家族や友達と過ごす時間を大切にし、恋人とデートする時間も設ける。その代わり、クラブに行ったときは、嫌いだった体力作りのメニューもするようになり、日々の取り組みもきちんとするようになった。
「リンクでは自分の仕事をする。そこを離れれば、自由な時間がほしい。ただ、自分がいい気分になれるように過ごすだけだ」。カナダでは一人暮らし。身の回りのことを全て自分でやる。多くを競技のことに捧げる日本選手とはひと味違う積み重ねで、フィギュアスケートで母国初のメダルとなる銅メダルをつかんだ。
試合後は同門の羽生と抱き合った。「これが最後の五輪になる。良い戦いをしたことを誇りに思う」と話した。