英国のスキップ、イブ・ミュアヘッド=樫山晃生撮影
平昌五輪で日本が初のメダルをかけて戦う3位決定戦は24日午後8時5分に始まる。相手は英国。カーリング発祥の地でもあるスコットランドから来たチームは元世界女王で、2014年ソチ五輪は銅メダル。歴史と伝統で、日本の前に立ちはだかる。
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父も兄弟もカーラー
「私たちは最後にどうやってメダルを取るかを知っている」。スキップのイブ・ミュアヘッド(27)は不敵に言った。
父も有名なカーラーで、兄グレン(28)、弟トーマス(22)は今大会に英国男子代表で出場した。「家族から受けた影響が大きい。小さい頃から母に連れて行かれ、兄と一緒に父のプレーを見ていた。夕食の席はいつもカーリングの話題だった」と話す。
かつて「可愛すぎる」と話題に
五輪は自身3度目。19歳で初出場した10年バンクーバー五輪の際は、日本でも「可愛すぎる」と話題になったが、今やすっかり大人の魅力を漂わせる。
プレースタイルも円熟味を増している。朝日新聞デジタルの「東大式 すべらない観戦術」で解説するチーム東京のメンバーは、「若い時はどんどんテイク(石を強く投げ、相手の石をはじき出すショット)、テイクで押してきたけど、今は場面に応じたゲームメイクができる。カーリング発祥の地が生んだツヨカワ系女子です」とミュアヘッドを評する。
国ごとのレベルを示す世界ランキングでは、英国は4位で、日本は6位。しかし、チームごとの強さを示す世界ツアーのランキングでは、LS北見が24位なのに対し、5位につけている。日本について、ミュアヘッドは「大変厳しいゲームをすることになると思う」と警戒し、「しっかり準備、調査はしてきた」。「(17年の)欧州選手権でも優勝したし、プレッシャーには慣れている」と自信をのぞかせる。今大会の1次リーグでも、日本に8―6で勝った。
■日本がつけいる…